京都・北野天満宮の縁日になると
決まって現れる一人の老人がいた。
境内の出店の者に小さな餅を
五、六個売ると去って行く。
どこから来てどこへ帰るのか
誰も知らない。
薄い餅皮にあんを包んだ上品な餅で
次第に評判になった。
ある時、一人が老人に尋ねると
「河内屋長五郎」
と名乗った。
京都・北野天満宮の縁日になると
決まって現れる一人の老人がいた。
境内の出店の者に小さな餅を
五、六個売ると去って行く。
どこから来てどこへ帰るのか
誰も知らない。
薄い餅皮にあんを包んだ上品な餅で
次第に評判になった。
ある時、一人が老人に尋ねると
「河内屋長五郎」
と名乗った。
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